レクイエム...永遠の命へ トロンボーンソロのための

「横山の『レクイエム』は追悼記念の意思のための力強く正しい方法による、素晴らしい作品である。」 - スチュアート・デンプスター

映画「Matrix」のキャラクターである Neo のように、作曲家・横山カイン勝巳は暴動である。 2011年3月11日の壊滅的な津波の日本への悲劇に大きく影響を受け、横山カイン勝巳は反攻を開始した - アーチストに、これ以上他に何ができただろうか? -  ロレダナ・バルタザール

 
 

本作品は、震災の犠牲者を悼むきもち、によって2011年に着手されました。作曲の過程において、「被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けている」という聖書の言葉に触発され、鎮魂の祈りと共に、死を超えて永遠の命へ向かうプロセスとして、全体が構成されるに至りました。
「音を野生のまま解き放ち、檻に閉じ込めない」というコンセプトの元、ノイズを含む特殊奏法や即興的要素を多用し、合唱付きオーケストラのような多層性や音の持つ生の感覚を、そのまま一本のトロンボーン*に一度凝縮してから異なる形に変異させたものを、伝統的なレクイエムの形式に編みこみました。
それに重ねて9つの楽章が中央の曲を軸にV字形のシンメトリックな関係を持つ全体構造となっていますがそれは、聖書の救済の構造のパラフレーズという伏線にもなっております。またこの作品は連関する複数のトロンボーンソロ曲のチクルスという性格も持っています。
全曲の音程は微分音を含む複数の特殊な音階(モード)に基づいています。
この挑戦は、Barrie Webb 氏の卓越した演奏と深い音楽性**、貴重な助言なしでは不可能でした。この場を借りて、心から御礼申し上げます。

各楽章の詳細について

1 Introit: 夜の海 霧笛 全てが深海の闇に向かってゆっくりと捩れつつ下っていく("Requiem aeternam" / 「彼らに永遠の安息を与え給え」)

2 Kyrie: 深海の悲歌、謡のような呻き、沈黙、石のように硬直した時間、それらを突き破る根源的な祈りの噴出("Kyrie eleison, Christe eleison" 「主よ、憐れみ給え・キリストよ、憐れみ給え」)

3 Offertorium: 救い主は死者と共に深層に下り、放たれた光が夜海の波に煽られ揺り動かされる

4 Sanctus: 聖霊の炎 讚美の爆発 ("Sanctus") - 心の闇の奥から 

5 Benedictus: Sanctusの遠鳴り - 作品全体の台風の目

6 Agnus Dei:際限なく降り注ぐ子羊の恵み 原テキストの反復構造のデフォルメ

7 Lux aeterna: 極度に拡大された同名のグレゴリオ聖歌の背景に多様な光の断片が散りばめられている -永遠の光

8 Libera me:森羅万象の渇き・絶望からの解放を求める慟哭("Libera me, Domine" 「神よ、永遠の死から解放し給え」)

9 In Paradisum: 軛が解けて世界が蛹のように変容し、新たな永遠の命、そして平安へと向かう
 

― この作品を、東日本大震災における全ての犠牲者と私のかけがえのない者の魂に捧ぐ ―

横山カイン    
 



詳細を読む: https://cainmusic.preview.webnode.jp/discography/

本作品は、震災の犠牲者を悼むきもち、によって2011年に着手されました。作曲の過程において、「被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けている」という聖書の言葉に触発され、鎮魂の祈りと共に、死を超えて永遠の命へ向かうプロセスとして、全体が構成されるに至りました。
「音を野生のまま解き放ち、檻に閉じ込めない」というコンセプトの元、ノイズを含む特殊奏法や即興的要素を多用し、合唱付きオーケストラのような多層性や音の持つ生の感覚を、そのまま一本のトロンボーン*に一度凝縮してから異なる形に変異させたものを、伝統的なレクイエムの形式に編みこみました。
それに重ねて9つの楽章が中央の曲を軸にV字形のシンメトリックな関係を持つ全体構造となっていますがそれは、聖書の救済の構造のパラフレーズという伏線にもなっております。またこの作品は連関する複数のトロンボーンソロ曲のチクルスという性格も持っています。
全曲の音程は微分音を含む複数の特殊な音階(モード)に基づいています。
この挑戦は、Barrie Webb 氏の卓越した演奏と深い音楽性**、貴重な助言なしでは不可能でした。この場を借りて、心から御礼申し上げます。

各楽章の詳細について

1 Introit: 夜の海 霧笛 全てが深海の闇に向かってゆっくりと捩れつつ下っていく("Requiem aeternam" / 「彼らに永遠の安息を与え給え」)

2 Kyrie: 深海の悲歌、謡のような呻き、沈黙、石のように硬直した時間、それらを突き破る根源的な祈りの噴出("Kyrie eleison, Christe eleison" 「主よ、憐れみ給え・キリストよ、憐れみ給え」)

3 Offertorium: 救い主は死者と共に深層に下り、放たれた光が夜海の波に煽られ揺り動かされる

4 Sanctus: 聖霊の炎 讚美の爆発 ("Sanctus") - 心の闇の奥から 

5 Benedictus: Sanctusの遠鳴り - 作品全体の台風の目

6 Agnus Dei:際限なく降り注ぐ子羊の恵み 原テキストの反復構造のデフォルメ

7 Lux aeterna: 極度に拡大された同名のグレゴリオ聖歌の背景に多様な光の断片が散りばめられている -永遠の光

8 Libera me:森羅万象の渇き・絶望からの解放を求める慟哭("Libera me, Domine" 「神よ、永遠の死から解放し給え」)

9 In Paradisum: 軛が解けて世界が蛹のように変容し、新たな永遠の命、そして平安へと向かう
 

― この作品を、東日本大震災における全ての犠牲者と私のかけがえのない者の魂に捧ぐ ―

横山カイン    
 



詳細を読む: https://cainmusic.preview.webnode.jp/discography/

本作品は、震災の犠牲者を悼むきもち、によって2011年に着手されました。作曲の過程において、「被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けている」という聖書の言葉に触発され、鎮魂の祈りと共に、死を超えて永遠の命へ向かうプロセスとして、全体が構成されるに至りました。
「音を野生のまま解き放ち、檻に閉じ込めない」というコンセプトの元、ノイズを含む特殊奏法や即興的要素を多用し、合唱付きオーケストラのような多層性や音の持つ生の感覚を、そのまま一本のトロンボーン*に一度凝縮してから異なる形に変異させたものを、伝統的なレクイエムの形式に編みこみました。
それに重ねて9つの楽章が中央の曲を軸にV字形のシンメトリックな関係を持つ全体構造となっていますがそれは、聖書の救済の構造のパラフレーズという伏線にもなっております。またこの作品は連関する複数のトロンボーンソロ曲のチクルスという性格も持っています。
全曲の音程は微分音を含む複数の特殊な音階(モード)に基づいています。
この挑戦は、Barrie Webb 氏の卓越した演奏と深い音楽性**、貴重な助言なしでは不可能でした。この場を借りて、心から御礼申し上げます。

各楽章の詳細について

1 Introit: 夜の海 霧笛 全てが深海の闇に向かってゆっくりと捩れつつ下っていく("Requiem aeternam" / 「彼らに永遠の安息を与え給え」)
2 Kyrie: 深海の悲歌、謡のような呻き、沈黙、石のように硬直した時間、それらを突き破る根源的な祈りの噴出("Kyrie eleison, Christe eleison" 「主よ、憐れみ給え・キリストよ、憐れみ給え」)
3 Offertorium: 救い主は死者と共に深層に下り、放たれた光が夜海の波に煽られ揺り動かされる
4 Sanctus: 聖霊の炎 讚美の爆発 ("Sanctus") - 心の闇の奥から
5 Benedictus: Sanctusの遠鳴り - 作品全体の台風の目
6 Agnus Dei:際限なく降り注ぐ子羊の恵み 原テキストの反復構造のデフォルメ
7 Lux aeterna: 極度に拡大された同名のグレゴリオ聖歌の背景に多様な光の断片が散りばめられている -永遠の光
8 Libera me:森羅万象の渇き・絶望からの解放を求める慟哭("Libera me, Domine" 「神よ、永遠の死から解放し給え」)
9 In Paradisum: 軛が解けて世界が蛹のように変容し、新たな永遠の命、そして平安へと向かう

― この作品を、東日本大震災における全ての犠牲者と私のかけがえのない者の魂に捧ぐ ―

横山カイン勝巳